第 7 回

H&H STYLE 第7回目のお客様は、

小川千鶴子さんです。

 

2017年、H&Hは30年目を迎えました。はじまりは、南青山の小さなギャラリーでのコレクション。
スタート時からコレクションの度にいらしてくださった小川千鶴子さん。当時はスタイリストとして、ご活躍されていました。

西新橋にセレクトショップ「リバココレクション」をオープンされてからは、「GARDEN」「Tea Party」「Magic」...様々なテーマでコレクションをご一緒させていただいてきました。
世界中を旅されている千鶴子さんは、H&Hの着けこなしも独特なスタイル。そのエレガントでチャーミングなスタイリングの秘訣をうかがってみたいと思います。

 
お会いする度に印象的なのは、千鶴子さんの手の
動き、仕草の美しさ。ネイルもナチュラル、夏は
こんがりと日焼けされたりと自然体。
H&Hのボリュームリングとバングルの重ね着け
は、まるで体の一部の様に溶け込んでいます。

お手入れ方法もオリジナル。レリーフのバングル
は銀の特性でもある酸化を生かし、黒くなった部
分はそのままに、エッジだけを磨いてコントラス
トを楽しんでいらっしゃいます。

イニシャルの彫りもようも美しい黒色に。
サイズが合わなくなったピンキーリングは、直さずにペンダントトップとして。
使い込む事で生まれた小さなキズもアクセント。新品には敵わない、千鶴子さんらしいまとまりのあるコレクション。
シンプルなピアスも、千鶴子さんのスタイリングには無くてはならないアイテム。ヌキもようから黒蝶貝が覗くピースのトップには、フォルムを合わせた丸形のピアスとブレス。さらにボリュームリングをプラスしても、まとまりのあるスッキリとした印象に。チェーンとロープはモノトーン、シルバーの持ち味、量感を引き立てています。
ぽってりとしたスクエアにヌキもよう。
プラタナスのトップにも、フォルムを合わせたボリュームピアスを。

サイズ違い、フォルム違い。
千鶴子さんのピアスコレクションにはスタイルをスッキリとまとめあげる秘訣と秘密が感じられます。

下右手の丸いピアスは、サイズ違いのヘビーローテーション。かれこれ、30年近くご愛用いただいています。

 
美しく変色したイニシャルトップは、ブラックのチェーンでゴシック風に。

黒のニットに深みのあるスカーレットのパンツスタイル。使い込んだシルバーの質感が効果的。千鶴子さんらしい晩夏のカジュアルスタイル。

 
変色のグラデーションが楽しめる、レリーフのカモミールトップ。
クロスでお手入れする事で、独特の風合いが生まれます。

使い込んだ表情を楽しむ・・・
長く愛用出来るシルバージュエリーの魅力の1つでもあります。

 


H:
H&H最初のコレクションから30年。あのコレクションでシルバー製品を軸にブランドを立ち上げる事にしましたが、初めは何を表現したいのかもわからない手探りのスタートでした。
千鶴子さんには、そんなつたない最初の一歩からずっと観ていただいていて、本当に嬉しく思います。
C:
30年前のコレクション、とても印象に残っています。ディスプレイもとてもキュートでワクワクする空間でしたね。イニシャルの彫り模様のペンダントトップをオーダーしました。それからの長いお付き合いになりますね。
H:
美大でテキスタイルを専攻されていた千鶴子さん。卒業後、スタイリングのお仕事に進まれたわけですが、きっかけ、影響された物事について伺っても良いですか?
C:
美大で学んでいて、自分はデザインしたり制作するより、ものを探したり集めたりの方が向いていると感じて、スタイリストのアシスタントになりました。雑誌の影響もすごくあります。母が定期購読していた『ミセス』ティーンエイジャーの頃愛読していた『装苑』『服装』『MCシスター』そして『an・an』の創刊も衝撃的でした。スタイリストという職業を知ったのも『an・an』。編集部がその頃六本木にあって、高校の通学路の途中だったんです。おしゃれな編集者やスタッフ、カメラマンとすれ違ったりして、憧れの世界でした。それから何年も経ち、ご縁のあった『an・an』でも活躍していたスタイリストの方のアシスタントに。飯倉にある通称スペイン村という洋館のフラットが彼女の自宅兼オフィスで、ファッションはもちろんインテリアや小物のセンスなどとても触発されました。
H:
六本木の街が通学路だったのですね。ティーンエイジャーの頃に受けた影響は宝物♪
C:
一時、スタイリストの仕事を辞めていましたが、雑誌『LEE』の料理ページのスタイリングの仕事をお手伝いする事になり、この時の経験もとてもありますね。器等の物集めにたくさんのお店を回ったり、料理家の方のお宅に伺っての撮影が多かったので、色々な素敵なライフスタイルを拝見出来て刺激されたり、楽しかったです。
H:
千鶴子さんご自身、おじいさまお父さまの代からのお仕事で、世界中のインテリアファブリックを身
近に、素敵なライフスタイルをおくられていて。いつも刺激を受けている私たちです。

H&H30周年記念イベントは、6つの技法がテーマ。世界中の手仕事やデザインをご覧の千鶴子さん
のセレクトショップで、H&Hの技法をお披露目出来るのは、とっても嬉しい事です。私たちが続け
てきた創作への挑戦。今回は美大の好評会のようで、楽しい緊張感を感じています。

C:
今回、久々にリバココレクションに登場していただくのを楽しみにしています。

 

 

第6回 Akさん Erさん
第8回 岸本佐知子さん
 

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